- 1800年代のイギリス”if”世界にハマりたい人
- 教養高き非凡な物語に圧倒されたい人

言語の力が世界を支配する!



完璧な翻訳は存在しない。その言語間の「ひずみ」から魔法的な力を引き出す銀工術が、大英帝国の繁栄を支えている世界。
1829年、広東でラヴェル教授に命を救われた少年ロビンは、オックスフォード大学の王立翻訳研究所「バベル」で、厳しい訓練を受けることになる。
そこで出会った3人の仲間たちと共に言語のエキスパートを目指すロビンだが、やがて…
R・F・クァンが描く、翻訳と革命を巡る壮大な物語は、世界各国で出版され、【ネビュラ賞・ローカス賞】等数々の文学賞に輝いた話題のSF長編小説です!
作品情報
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銀と、ふたつの言語における単語の意味のずれから生じる翻訳の魔法によって、大英帝国が世界の覇権を握る19世紀。英語とは大きく異なる言語を求めて広東から連れてこられた中国人少年ロビンは、オックスフォード大学の王立翻訳研究所、通称バベルの新入生となり、言語のエキスパートになるための厳しい訓練を受ける。だが一方で、学内には大英帝国に叛旗を翻す秘密結社があった。
引用:Amazon.co.jp
本の詳細 | 内容 |
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タイトル | バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 上・下 |
著者 | R・F・クァン |
出版社 | 東京創元社 |
発売日 | 2025/2/14 |
ページ数 | 562・391ページ |
R・F・クァンってどんな人?作者プロフィール
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R・F・クァン(Rebecca F. Kuang)は1996年中国・広東省広州市生まれ。4歳の頃にアメリカに移住し、ケンブリッジ大学で中国研究の修士号を、オックスフォード大学で現代中国研究の修士号を取得した学者肌の作家です。
2018年のデビュー長編『The Poppy War』でコンプトン・クルック賞を受賞し、2022年の『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史』ではネビュラ賞長編部門とローカス賞ファンタジー長編部門をダブル受賞。2024年には中国の華語科幻星雲賞翻訳部門も受賞するなど、東西両文化圏で高く評価される現代SFファンタジー界の重要な書き手として活躍しています。


レビュー
舞台は19世紀、オックスフォード大学:4人の学徒が挑む翻訳の秘術!
ラヴェル教授に連れられイギリスへと旅立つロビン・スウィフトは、オックスフォード大学王立翻訳研究所=通称「バベル」で新たな人生を歩むことになります。
そこで出会ったのは、同じく異国出身の同期生たち――ラミー、レティ、ヴィクトワールでした。
19世紀の学術都市を舞台に、当時のイギリスでの異国出身者の肩身の狭さから、4人は自然と助け合いながら学んでいくことになります。


ロビン・スウィフトに寄り添ってしまう!疎外感を抱える主人公の魅力
中国で生まれ、幼くして家族を失い、異国の地で新たな人生を歩むことになったロビン。
彼の心の奥底にある孤独感や、自分がどこにも完全には属していないという複雑な感情に、親近感が湧き感情移入しました。
オックスフォードに来て最初の友人となるラミー。そしてレティとヴィクトワール。学び舎の同期生たちとの物語だけでもしっかりと読ませます。
世界各国で出版!ネビュラ賞・ローカス賞受賞の国際的話題作
R・F・クァンは単なる小説家ではありません。
ジョージタウン大学で国際経済学を専攻し、ケンブリッジ大学で中国学の修士号、オックスフォード大学で現代中国研究の修士号を取得した本格的な学者でもあります。現在もイェール大学で東アジア言語文学の博士号を取得中という、まさに言語と歴史のエキスパートです。
そんな彼女が手がけた『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史 』は、2022年にSFファンタジー界で最も権威のあるネビュラ賞長編部門を受賞。さらにローカス賞ファンタジー長編部門でも栄冠に輝き、ニューヨークタイムズベストセラーリストの第1位を獲得しました。


上巻は品のある学生ドラマ!下巻からの展開に圧倒されます!!
わたしが、SNSで投稿した感想です。
まとめ
『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史』は、翻訳のひずみから生まれる魔法という独創的な設定で、19世紀オックスフォードを舞台にした革命の物語です。
中国系学者R・F・クァンが描く、4人の異国出身学生たちの友情と成長。上巻の品のある学生ドラマから、下巻の怒涛の展開への転調は圧巻です。ネビュラ賞・ローカス賞をダブル受賞し、世界各国で翻訳されている話題作。
教養とエンターテイメントを両立させた、現代SFファンタジーの傑作をぜひ手に取ってみてください。言語の力が世界を支配する壮大な物語が、あなたを待っていますよ!😊



