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『面白い物語の法則』クリストファー・ボグラー&デイビッド・マッケナ著の感想

この記事でわかる事


ハリウッドで培われた物語作りの技法を、誰もが理解し活用できるように解説した本書。

クリストファー・ボグラー&デイビッド・マッケナ著『面白い物語の法則』という本を読みました。

ウキイタ

面白い物語の法則

相方さん

法則あるんか?

ウキイタ

あるみたいです

相方さん

教えてケロ!

ハリウッドの第一線で活躍するストーリー開発者=クリストファー・ボグラーとコロンビア大学ハーバード大学で映画を教える脚本家=デイビッド・マッケナ。

この二人が培ってきた物語作りのツールやテクニックを解説しているのが本書『面白い物語の法則〈上〉〈下〉』です。

元々一冊の本を分冊した形ですね。

特に上巻では、ジョーゼフ・キャンベルの神話的物語構造理論〈ヒーローズ・ジャーニー〉をわかりやすく解説しています。

『面白い物語の法則』は、ハリウッド映画の基本の型を知ることが出来る良書でしたよ!

目次

『面白い物語の法則』の内容と感想

本の詳細内容
タイトル面白い物語の法則〈上〉〈下〉
著者クリストファー・ボグラー&デイビッド・マッケナ
出版社KADOKAWA
発売日2022/2/10
ページ数248ページ・240ページ

クリストファー・ボグラー&デイビッド・マッケナ著『面白い物語の法則』は、ストーリーテリングの極意を伝える実践的ガイドブックです。

上巻は第1~12章まで、下巻は第13~27章という構成です。

この本では、創作に役立つ様々なツールキットが出てきます。

それぞれの章をボグラーとマッケナが受け持ち、章の終わりに相手の章の内容にコメントを入れています。

上巻では、〈ヒーローズ・ジャーニー〉の説明を中心に、キャラクターの〈原型アーキタイプ〉やシノプシスとログラインなど、多岐にわたる内容を解説しています。

〈ヒーローズ・ジャーニー〉理論って簡単に言うと、世界中の英雄譚には類似性があるって事です。

ジョーゼフ・キャンベルの「千の顔をもつ英雄」という本が元になっている理論。

この理論を使ったとされるのが、ジョージ・ルーカスの「スター・ウォーズ」なんです。

その理論=〈ヒーローズ・ジャーニー〉を挿絵や図を使って説明してるいので理解しやすかったです。

下巻では、おとぎ話のアプローチ・環境的事実についてやショーマンシップなどについて語られています。

特に印象に残ったのは、「ボードビルから学んだこと」という章でした。

ボードビルとは、歌や踊り寸劇などを織り交ぜて演じられる喜劇や演芸ショーです。

映画やラジオ・テレビが普及する前の時代、19世紀末から20世紀初頭のアメリカで人気を博したそうです。

ボードビルの演目は大体9つくらいあって、それぞれの役割がありました。

オープニングは華々しく活気のある演目。

2番目の演目は前の演目を少し上回る必要があり、以降の演目も徐々に盛り上げていくよう工夫されていました。

8番目の演目がショーのクライマックスで、パフォーマーが一番出たいパートでした。

音楽フェスの出演順の考え方は、一緒なんだと思いました。

『面白い物語の法則』は、どんな人におすすめ?

まとめ

本書の特徴は、創作に役立つ理論的な内容を実践的なアドバイスとしてうまく落とし込んでいる点にあります。

キャラクター作りから物語の展開まで、創作に関わるあらゆる要素について、分かりやすい例を用いて説明されています。

どれかひとつでも自身の創作活動に取り入れてみると良いと思います。

ウキイタ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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