スティーヴン・キング著「書くことについて ON WRITING」の感想

この記事でわかる事

スティーヴン・キング。「シャイニング」や「ショーシャンクの空に」など映画化された作品もたくさんあるベストセラー作家。

そんな氏が書いた「書くことについて ON WRITING」という本を読みました。

ウキイタ

スティーヴン・キング

相方さん

有名だよね

ウキイタ

代表作多すぎ。ってか、映画化されてるのいっぱい

相方さん

「キャリー」!

そうなんです。有名どころだけでも、「キャリー」「シャイニング」「ショーシャンクの空に」「It」「ミザリー」とたくさんありますね。

そんな彼が書いた文章読本であり自伝でもあるのが本書、『書くことについて ON WRITING』です。

スティーヴン・キング氏の人となりがわかる、すばらしい内容の本でした!

目次

『書くことについて ON WRITING』の内容と感想

本の詳細内容
タイトル書くことについて ~ON WRITING~
著者スティーヴン・キング
出版社小学館
発売日2013/7/10
ページ数337ページ

この本は言うなれば、『スティーヴン・キングの半生と物語作りの秘訣が学べる一冊』ですね。

前半は、スティーヴン・キング自身の半生について語られています。ここが私は、まぁー引き込まれましたね。

本人は、少年期から青年期にかけてのスナップショットである。自叙伝ではなく履歴書 だと言っています。子供時代から作家として売れるまでの氏の半生が語られています。

貧乏な母子家庭で育った少年時代。最初に物語を書き始めたきっかけは、今で言う二次創作ですね。母親がそれを読みとても喜んでくれたのですが、オリジナルストーリーではないことにがっがりします。

そこでオリジナルストーリーをはじめて書きます。「ミスター・ラビット・トリックとその仲間の話」四編。六歳でオリジナル書いてるのってすごいですよね。その時母からもらったお金、一篇につき二十五セント。彼が初めてもらった原稿代だそうです。

そして彼にはお兄さんがいます。このお兄さん=デイブが、弟であるスティーヴン・キングに与えた影響は大きいです。学生時代には、二人で新聞を作って発行していたとか。

後半は、書くことについて具体的なアドバイスが語られます。「書くこととはテレパシーである」作者は発信者で読者は受信者ってことなんでしょう。

「いい加減な気持ちで書くことだけは許されない。」と厳しいメッセージもありました。

物書きの道具箱を作ると良いと言っています。「語彙と文法」を最上段。「文章作法」を二段目。三段目は「小説を書き始める」。ここは小説の断片とかアイデアの事かと思います。

この三つを道具箱に詰めて持ち歩くとい良いと言っています。

そして、この本のいちばん大切なメッセージ

作家になりたいのなら、絶対にしなければならないことがふたつある。たくさん読みたくさん書くことだ。私の知るかぎり、そのかわりになるものはないし、近道もない。

これに尽きるのかなと思いました。

そして、文章の修正、推敲の実例を自作の「1408号室」を使って説明しています。

最後に、ブックリストと称してスティーヴン・キングがおすすめする小説をリストアップしてくれています。

『書くことについて ON WRITING』は、どんな人におすすめ?

スティーヴン・キングがおすすめしている小説

スティーヴン・キング氏が、印象に残った小説をリストアップしてくれています。

今回はその中から電子書籍化されている小説に絞って紹介します。

 『闇の奥』ジョゼフ・コンラッド

 『オリヴァー・ツイスト』チャールズ・ディケンズ

 『蠅の王』ウィリアム・ゴールディング

 『拳銃売ります』グレアム・グリーン

 『ハバナの男』グレアム・グリーン

 『ハンニバル』トマス・ハリス

 『ダーティホワイトボーイズ』スティーヴン・ハンター

 『地下室の箱』ジャック・ケッチャム

 『月と六ペンス』サマセット・モーム

 『平原の町』コーマック・マッカーシー

 『越境』コーマック・マッカーシー

 『イギリス人の患者』マイケル・オンダーチェ

 『ハリー・ポッターと賢者の石』J.K.ローリング

 『ハリー・ポッターと秘密の部屋』J.K.ローリング

 『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』J.K.ローリング

 『ホーカス・ポーカス』カート・ヴォネガット

 『回想のブライズヘッド』イーヴリン・ウォー

 『天使と罪の街』マイクル・コナリー

 『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』スティーグ・ラーソン

 『真夜中の子供たち』サルマン・ラシュディ

 『ザ・テラー 極北の恐怖』ダン・シモンズ

 『戦争と平和』トルストイ

 『エアーズ家の没落』サラ・ウォーターズ

まとめ

自伝でもあり、小説作法というか指南書というか。その両方を併せ持つ本でした。

特に、前半は面白エピソード満載ですよ!

お兄さんとのいろいろな騒動!?があったりと結構やらかしてるんですよね。住んでたアパートを停電させてしまったり。

そして、長編デビュー作「キャリー」の刊行が決まるところは、感動ものです。

この本を読んですっかりスティーヴン・キングさんに魅了されてしまいました。

ウキイタ

最後まで、読んでいただきありがとうございました!!

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